「できない人を動かす」上司、管理職なら知っておきたいこと!

ブロガーには関係ないかも知れませんが、組織でリーダー、管理職として活躍されている人もおられると思います。
リーダーの悩みはどんな組織にも仕事のできない人が必ずいて、うまく仕事がまわらないということですね。「さっきも伝えたやんなー」「えっ、まだ資料できていないの?」ってイライラから解放されましょう 笑
行動の専門家、石田淳さんの本から「できる組織を作る方法」のヒントをお伝えします。
著者の伝えたいこと
・行動科学マネジメントは、結果と行動の両方を評価する
→成果だけでなく、それを導いた行動を評価することで組織全体のパフォーマンスがあがる
・行動とは、測定、観察が可能で、客観性があり、対象や行為が明確化されていること
・部下が仕事ができない理由は二つ
→仕事のやり方がわからない
→やり方はわかっていても継続ができない
・これだけ言えばわかるだろう、というのは上司の思い込みに過ぎず、部下には伝わっていないことの方が圧倒的に多い
・大切なことは結果を指示することではなく、結果につながる行動を上司が指示すること
行動を継続させるノウハウ
・部下の行動を管理するために上司がすることは2つしかない。
→「望ましい行動を増やす」
→「望ましくない行動を減らす」
・行動を増やす手順をリインフォース(強化)と呼ぶ
リインフォースには、①何かを与えて行動を増やす「積極的リインフォース」②自分にとって望ましくない結果を回避することで行動を増やす「消極的リインフォース」がある。
⇒積極的リインフォースとは、「何かを与えることでターゲットとなる行動を増やすこと」である。例えば、賞賛や賞与、特典などもっとも部下の自発的意欲を高める効果がある。望ましい行動をふやためには、最も効果的な要素。
⇒消極的リインフォースとは、「悪い結果、望まない結果を回避することによって行動を強化すること」である。例えば聞いたことを忘れないようにメモをとる。上司に怒られないために急いで仕事を終わらせる。
・ポジティブなリインフォース因子
リインフォース因子とは、行動をもたらした要因となるものを指す。
→昇級
→食事の、差し入れ
→プレゼント
→褒める、注目する、笑顔を見せる
→トークン(スタンプ、商品券など)
これらはすべて与えることによって行動を強化する、積極的なリインフォースとして働く
・褒めること
褒められることは、人から与えられる報酬の中でも最も価値があると感じる。人から感謝をされたりした人間は、必ずその行動を繰り返そうとする。
→褒めるときは成果を褒めるのではなく、行動を褒める
→行動を褒めることによって、数値だけでない、公平性のある評価につながる
→具体的行動を褒めることによって、相手はどの行動が結果を生んだのかを理解できる
・ハードルの低いサブゴール(簡単なゴール)で達成感を与える
→最終のゴールの前に、サブゴールをいくつか作ること
→サブゴールの達成感によって行動する喜びが生まれ、次の達成感を求めて行動を繰り返す
・人が最も行動を継続しやすいのは、「即時性」や「確実性」
→行動したあとに行動が褒められる、行動が評価される、といったこと
→ボーナスなどの半年後に得られる結果は、実は意欲の向上に関しては効果が薄い
→それは半年という、後のタイミングであることと、賞与額が不確かだったりするため
→部下が望ましい行動をしたら、いかに即時的に、確実な結果(褒めるなど)を与えてやるかが重要
結果を出すための5つのステップアップ
1.ピンポイント
→結果に直結する行動を見つける
2.メジャーメント
→結果に直結する行動を測定する
3.フィードバック
→測定した行動のデータを本人に伝える
4.リインフォース
→望ましい行動を強化して継続させる
5.評価
→行動を評価する
読書メモ:私の仲間であるスーパー野菜バイヤー「中村広興」より
所感、まとめ
リーダーだけでなく、人と一緒に何かをする時にはお互いが気持ちよく動けるようにすることが大事ですよね。同じ職場に仕事ができない人がいるとイライラしたり、職場の雰囲気が悪くなったりします。
もちろん会社としても利益があがらないので、そのしわ寄せは結局社員にまわってきます。1人1人が支え合って、お互いのことを信頼できる人間関係の構築が望まれます。
でも、やっぱり行動できない人は行動できないのです。やる気にしても1人ひとり違います。お金だけもらえれば仕事は極力したくない人もいるし、逆にお客様のために誠心誠意こたえたいと思って仕事を頑張る人もいるでしょう。性格や強みも全員違います。
特に、リーダーや上司はチームをまとめる役割を担っています。部下や後輩のせいにするのではなくて、部下にわかりやすく丁寧に根気強く伝える。誉める。評価をすることですね。
誉めるときにも具体的に瞬間瞬間を逃さずに。プロセスを誉めることですね。
わかりやすい評価の仕組みも必要ですので、ブログと同じでどんな数値を大事にするのか決めましょう。すぐにフィードバックできるとやる気アップにもつながります!